寝室の照明と睡眠の関係

「火」を直接、人工光源として使用していた昔の人々に比べ、現代人は高照度、かつブルーライトを浴びやすい環境にさらされているのです。ブルーライトは、可視光線のなかでもっともエネルギーが強く、脳に強い覚醒刺激を与えます。この刺激を受け続けている現代人に、不眠を訴える人が増えるのは当然かもしれません。したがって、寝室は白色を用いず、より自然光に近い電灯色の電球を使用したり、電灯カバーを用いたりして、なるべく暖色系の照明環境を作るようにしてください。しかし、いくら夜間の室内照度が高くなっても、日中の野外の明るさに比べると100分の1程度に過ぎません。したがって、夜間の室内照明の影響を排除し、体内時計をシャキッと調整し、より良い睡眠をとるためには、朝8時までに太陽の光を十分に浴びることが何より大切です。