睡眠中の脳波の変化とマットレスの関係

睡眠科学は脳波の発見により、飛躍的に発展しました。レム睡眠やノンレム睡眠も、脳波を計測することで、はじめて発見されました。脳波とは、脳が活動すると必ず発する電気信号です。脳の電気信号は、心臓などと異なり非常に微細なので、計測の際に、アンプで心電図よりも強力に増幅しながら、電圧の変化を正確に記録します。脳波は、周波数ごとに「アルファ波」「ベータ波」「シータ波」「デルタ波」の4種に分けられます。覚醒時に目を閉じ、リラックスしている状態では、波が現われます。この波が出現している時は、脳がゆっくりと円滑な活動をしていたり、いつでも働けるようにスタンバイしている状態と考えてください。波は、興奮したり、怒ったりすると減少するのが特徴です。つまり、波の増減量は、脳が受けるストレスの基準になるのです。脳が過剰に活動し、ストレスが高まると増加するのが、周波数以上のが波です。また、睡眠時などには、もっと遅くて振幅の大きい波〔が増加してきます。波より周波数が遅いことから「徐波」と呼ばれます。では、レム睡眠とノンレム睡眠の脳波の違いはなんでしょう。レム睡眠時は覚醒時に近く、振幅の低い0波が出現します。これは、ノンレム睡眠のステージ1と近い浅い睡眠ですが、夢を見ている時は揺り起こしてもなかなか覚醒しません。